「肩がずっと重い」「首から肩にかけて張っている」「マッサージをしても、またすぐにつらくなる」

肩こりは身近な症状ですが、長く続いていると、「単なる肩こりなのか」「病院で診てもらった方がいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

肩こりは、長時間同じ姿勢で過ごすことや身体活動の少なさなどが関係して起こることがあります。一方で、首や肩の病気などに伴って肩こりのような症状が現れることもあります。

そのため、肩がこっているからといって「姿勢が悪いだけ」「筋肉が硬いだけ」と決めつけず、症状の経過やほかに伴っている症状を確認することが大切です。

この記事のポイント

  • 肩こりは、首から肩、背中にかけての張り・重さ・痛みなどとして感じる症状です
  • 原因は一つとは限らず、長時間の同じ姿勢、身体活動、仕事環境、ストレスなどさまざまな要素が関係します
  • 首や肩の病気などに伴って肩こりのような症状が出る場合もあります
  • 長く続く場合や、しびれ・筋力低下などを伴う場合は医療機関で状態を確認することが大切です

肩こりとは?

肩こりという言葉はよく使われますが、一つの病名を指しているわけではありません。

一般的には、首すじや首の付け根から肩、背中にかけて「張る」「重い」「こる」「痛い」などと感じる状態を肩こりと呼んでいます。

肩だけでなく首の動かしにくさを感じたり、頭痛や吐き気などを伴ったりすることもあります。

また、「肩が痛い」と感じていても、実際には首から症状が出ている場合や、肩関節そのものに問題がある場合など、症状の背景は人によって異なります。

肩こりはなぜ起こる?

肩こりを「姿勢が悪いから」と考える方は多いかもしれません。

姿勢や長時間のデスクワークが関係することはありますが、一つの姿勢だけで肩こりの原因を説明できるとは限りません。

肩こりには、日常生活や仕事、身体の状態など複数の要素が関係していることがあります。

長時間同じ姿勢で過ごしている

パソコン作業やスマートフォンの使用などで長い時間同じ姿勢を続けていると、首や肩まわりの筋肉を動かす機会が少なくなります。

「姿勢を完璧に保つ」ことだけを意識するのではなく、同じ姿勢が長く続かないように、途中で姿勢を変えたり身体を動かしたりすることも大切です。

身体を動かす機会が少ない

日常的に身体を動かす機会が少なくなっていることも、肩こりと関係する要素の一つです。

肩こりがあるからといって必ず安静にする必要があるわけではありません。症状に合わせながら、首や肩だけでなく身体全体を動かしていくことが考えられます。

仕事や生活による負担

長時間のパソコン作業、休憩の取りにくさ、仕事内容、精神的な緊張やストレスなども肩こりと関連することがあります。

そのため、肩こりへの対策では「こっている筋肉だけを見る」のではなく、仕事の仕方や生活環境なども含めて考えることがあります。

首や肩の病気が関係していることもあります

肩こりのように感じる症状の中には、首や肩の病気などが関係している場合もあります。

たとえば頚椎の病気では、首や肩の痛みに加えて腕や手のしびれなどが現れることがあります。また、肩関節の病気でも肩周辺に痛みや動かしにくさを感じることがあります。

症状だけから自分で原因を判断することは難しいため、長く続いている場合やほかの症状を伴っている場合には、一度状態を確認することが大切です。

肩こりは自分で対策できる?

症状が軽く、ほかに気になる症状がない場合には、日常生活の中で身体を動かすことから始められます。

  • 長時間同じ姿勢を続けず、途中で身体を動かす
  • 無理のない範囲で運動する
  • 首や肩だけでなく、肩甲骨や胸まわりも動かす
  • 身体を温めてリラックスする
  • デスクワークの作業環境や休憩の取り方を見直す

ただし、「このストレッチをすれば肩こりが治る」といった一つの方法ですべての肩こりに対応できるわけではありません。

運動の内容も、その方の症状や身体の状態によって変わります。

肩こりで病院を受診した方がいいのはどんなとき?

肩こりは日常的によくみられる症状ですが、長く続く症状や、肩こり以外の症状を伴う場合には医療機関への受診を検討してください。

たとえば、次のような場合です。

  • 肩こりや首の痛みが長く続いている
  • 以前より症状が強くなっている
  • 仕事や家事、睡眠など日常生活に支障が出ている
  • 腕や手にしびれがある
  • 手や腕に力が入りにくい
  • 肩が痛く、腕を動かしにくい
  • セルフケアを続けても症状を繰り返している

また、手足の力が入りにくい、歩きにくい、細かな手の動作がしにくくなったなど、神経に関係する症状が進行している場合には、早めの評価が必要です。

肩こりは何科を受診すればいい?

「肩こりで病院に行ってもいいの?」「何科を受診すればいい?」と迷う方もいると思います。

首や肩の筋肉・関節・神経などが関係している可能性を確認する場合には、まず整形外科で相談することが一つの選択肢です。

整形外科では、いつから症状があるのか、どのようなときに症状が強くなるのか、首や肩の動き、しびれや筋力低下がないかなどを確認します。

必要に応じて画像検査などを行い、首や肩の病気が隠れていないかを確認することもあります。

病院では肩こりにどんな治療をする?

肩こりの治療は、症状や原因によって異なります。

薬による治療、注射などによる痛みへの治療、リハビリテーションや運動療法などが検討されることがあります。

大切なのは、肩こりだから全員が同じ治療を受けるのではなく、まず現在の症状や身体の状態を確認してから、その方に合った方法を考えることです。

病院で行う肩こりの治療については、別の記事で詳しく解説します。

肩こりのリハビリでは何をする?

リハビリでは、単に肩を揉んだり伸ばしたりするだけではありません。

首や肩の動き、肩甲骨や胸まわりの動き、筋力、日常生活や仕事での身体の使い方などを確認し、必要な運動を検討します。

具体的なリハビリ・運動療法については、別の記事で詳しく解説します。

デスクワークの肩こりは姿勢を直せばいい?

デスクワーク中の姿勢は肩こりを考えるうえで一つの要素ですが、「正しい姿勢をずっと維持すれば肩こりを防げる」と単純に考える必要はありません。

机や椅子、モニターなどの作業環境に加え、同じ姿勢がどれくらい続いているか、途中で身体を動かしているかといった点も重要です。

デスクワークと肩こりの関係については、別の記事で詳しく取り上げます。

いまがわクリニックでの肩こりの診療

肩こりが長く続いている場合、「とりあえず揉んでもらう」のではなく、まず現在の症状や身体の状態を確認することが大切です。

いまがわクリニックでは、整形外科で首や肩の状態を確認し、症状に応じて痛みに対する治療やリハビリテーションを検討します。

リハビリテーションでは、首や肩だけでなく、肩甲骨や体幹の動き、日常生活や仕事での身体の使い方なども確認しながら、その方の状態に合わせた運動を考えていきます。

豊中市庄内・庄内駅周辺で、肩こりが長く続いている、首や肩の症状について一度相談してみたいという方は、整形外科でご相談ください。

まとめ

肩こりは、長時間同じ姿勢で過ごすことや身体活動、仕事環境などさまざまな要素が関係して起こることがあります。

一方で、首や肩の病気などに伴って肩こりのような症状が現れることもあるため、「肩こり=筋肉が硬いだけ」と決めつけないことが大切です。

症状が軽い場合には、同じ姿勢を長く続けないことや身体を動かすことから始められます。

肩こりが長く続いている、症状が強くなっている、しびれや力の入りにくさを伴っている場合などは、一度医療機関で状態を確認しましょう。

痛みの治療から予防まで。

いまがわクリニック