「帯状疱疹のワクチンは受けた方がいいの?」
「2種類あるけれど、何が違う?」
「一度帯状疱疹になったことがあっても接種するの?」
帯状疱疹には、発症や合併症のリスクを下げるためのワクチンがあります。
帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛を予防するためのワクチンです。
すでに起こっている帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛を治すための注射ではありません。
帯状疱疹ワクチンで何を予防できる?
帯状疱疹ワクチンには、帯状疱疹を発症する可能性を下げる効果があります。
また、帯状疱疹の合併症の一つである「帯状疱疹後神経痛」の予防効果も認められています。
ただし、ワクチンを接種すれば絶対に帯状疱疹にならないという意味ではありません。
帯状疱疹ワクチンには2種類あります
現在、日本の定期接種で使用される帯状疱疹ワクチンには、主に「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類があります。
生ワクチン
生ワクチンは1回、皮下注射で接種します。
厚生労働省の資料では、帯状疱疹に対する予防効果は接種1年後で6割程度、5年後で4割程度とされています。
生きたウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンのため、免疫機能の状態などによって接種できない場合があります。
組換えワクチン
組換えワクチンは、通常2回、筋肉内注射で接種します。
厚生労働省の資料では、帯状疱疹に対する高い発症予防効果が報告されています。
2種類のワクチンでは、接種回数だけでなく、効果の持続期間、副反応、接種できる条件なども異なります。
どちらを選ぶかは、年齢、持病、免疫機能、接種歴などを確認しながら医師と相談します。
ワクチンには副反応もあります
ワクチン接種後には、注射した場所の痛みや腫れ、赤みなどがみられることがあります。
発熱、だるさ、頭痛などが起こる場合もあります。
ワクチンの種類によって副反応の起こり方や接種できない条件が異なるため、持病やアレルギー、使用している薬などを接種前に医師へ伝えてください。
一度帯状疱疹になった人もワクチンを接種する?
「一度帯状疱疹になったから、もうワクチンはいらない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、帯状疱疹は一度だけとは限らず、再び発症することがあります。
過去に帯状疱疹にかかったことがある方も、条件に該当すれば定期接種の対象になります。
ただし、帯状疱疹を発症している最中に、現在の帯状疱疹を治す目的で接種するという意味ではありません。
接種する時期については、現在の症状や治療状況を確認して医師と相談してください。
現在すでに帯状疱疹の症状がある場合は?
ワクチンは、現在起こっている帯状疱疹を治療するものではありません。
身体の片側に痛みがあり、赤い発疹や水ぶくれが出ているなど、現在帯状疱疹が疑われる場合には、予防接種よりもまず診断と治療について医療機関へ相談してください。
初期症状や抗ウイルス薬を始める時期については、関連記事の「帯状疱疹かも?初期症状と何科を受診するか、治療を始めるタイミングを解説」で詳しく説明しています。
発疹は治ったけれど痛みが続いている場合は?
ワクチンは、すでに起こっている帯状疱疹後神経痛を治療するものではありません。
皮膚の症状が治ったあとも痛みが続いている場合には、現在の痛みに対する治療を考える必要があります。
発疹後に続く痛みについては、関連記事の「帯状疱疹の発疹が治ったのに痛いのはなぜ?帯状疱疹後神経痛を解説」をご覧ください。
2025年度から帯状疱疹ワクチンが定期接種になりました
日本では2025年度から、一定の年齢などに該当する方を対象として、帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく定期接種になりました。
基本的な対象は、その年度に65歳になる方です。
また、一定の条件に該当する60~64歳の方も対象になります。
さらに2025年度から2029年度までの5年間は経過措置が設けられており、年度によって70歳、75歳など一定の年齢になる方も対象になります。
対象者は年度によって変わるため、「自分は何歳だから対象」と年齢だけで判断せず、お住まいの自治体の最新情報を確認してください。
2026年度の豊中市の定期接種について
以下は、2026年10月時点で豊中市が案内している2026年度の情報です。
接種期間は、2026年4月1日から2027年3月31日までです。
豊中市に住民登録があり、2026年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方などが定期接種の対象です。
また、60~64歳で、HIVによる免疫機能の障害について一定の条件に該当する方も対象となります。
豊中市が案内している一部負担金は、2026年度時点で、
- 生ワクチン:4,500円(1回)
- 組換えワクチン:11,000円×2回
です。
一定の条件に該当する方には、一部負担金が不要となる制度もあります。
対象年齢、接種期間、費用、接種券などの情報は年度によって変更される可能性があります。
最新の情報は、豊中市公式ホームページをご確認ください。
過去にワクチンを接種したことがある場合は?
すでに帯状疱疹ワクチンを接種したことがある方が、改めて定期接種の対象になるかは、過去の接種内容などによって確認が必要です。
接種記録を確認したうえで、お住まいの自治体や医師へ相談してください。
「予防」と「現在の症状の治療」は分けて考えましょう
帯状疱疹ワクチンは、これから起こる帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛のリスクを下げるためのものです。
すでに帯状疱疹を発症している場合には、抗ウイルス薬などによる治療を検討します。
また、発疹が治ったあとも痛みが続いている場合には、現在の痛みに合わせた治療を検討します。
「これからの予防」と「今ある症状への治療」は別のものです。
まとめ
帯状疱疹ワクチンには、帯状疱疹の発症や帯状疱疹後神経痛のリスクを下げる効果があります。
日本では、生ワクチンと組換えワクチンが使用されており、接種回数、予防効果の持続期間、副反応、接種できる条件が異なります。
一度帯状疱疹になったことがある方でも、条件に該当すれば定期接種の対象となる場合があります。
定期接種の対象や費用は年度や自治体によって異なるため、豊中市にお住まいの方は、市の公式情報もあわせて確認してください。
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・帯状疱疹の発疹が治ったのに痛いのはなぜ?帯状疱疹後神経痛を解説
よくある質問
帯状疱疹になったことがあります。ワクチンは必要ですか?
過去に帯状疱疹にかかった方でも、条件に該当すれば定期接種の対象になります。接種時期については、現在の状態を確認して医師と相談してください。
ワクチンを接種すれば帯状疱疹にはなりませんか?
ワクチンによって発症リスクを下げることはできますが、発症を完全に防げるわけではありません。
ワクチンで今ある帯状疱疹後神経痛も治りますか?
いいえ。ワクチンは予防を目的とするもので、現在ある帯状疱疹後神経痛を治療するものではありません。
痛みの治療から予防まで。
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