「身体の片側がピリピリ、チクチク痛む」

「痛かったところに赤い発疹や水ぶくれが出てきた」

「帯状疱疹かもしれないけれど、何科を受診すればいいの?」

このような症状があると、帯状疱疹を心配する方もいらっしゃいます。

帯状疱疹が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、必要に応じて抗ウイルス薬による治療を始めることが大切です。

特に、身体の左右どちらか一方に痛みや違和感があり、その場所に赤い発疹や水ぶくれが出てきた場合は、自己判断で様子を見続けず相談しましょう。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス」が再び活動することで起こる病気です。

水ぼうそうにかかったあとも、このウイルスは身体の神経節に潜伏しています。

その後、ウイルスが再び活動すると、神経に沿った痛みや皮膚症状が現れることがあります。

典型的には、身体の左右どちらか一方に、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れます。

帯状疱疹の初期症状は?

帯状疱疹では、皮膚の発疹より先に痛みや違和感が現れることがあります。

症状には個人差がありますが、例えば次のような症状がみられます。

  • ピリピリ、チクチクする
  • 焼けるように痛む
  • 皮膚が過敏になる
  • かゆみや違和感がある
  • その後、同じ場所に赤い発疹や水ぶくれが出る

発疹が出る前は、筋肉や関節の痛みなど、ほかの原因と区別しにくい場合があります。

そのため、痛みだけで帯状疱疹と自己判断することはできません。

痛みのある場所に発疹や水ぶくれが出てきた場合は、帯状疱疹の可能性を考えて医療機関を受診してください。

帯状疱疹かもしれないときは何科を受診する?

発疹や水ぶくれがある場合は、皮膚科をはじめ、帯状疱疹の診断・治療を行っている医療機関へ相談します。

内科などで診療している医療機関もあります。

「どの科に行けばいいかわからない」と受診を先延ばしにするより、まず帯状疱疹を診療している医療機関へ相談することが大切です。

帯状疱疹は早く治療した方がいい?

帯状疱疹の急性期では、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬による治療が基本となります。

抗ウイルス薬は、皮膚症状が出てからできるだけ早く開始することが大切です。

「帯状疱疹診療ガイドライン2025」では、皮疹が出現してから72時間(3日)以内が、抗ウイルス薬を開始するのに最も適した時期とされています。

また、抗ウイルス薬の添付文書では、一般的に皮疹が出てから5日以内に開始することが望ましいとされています。

ただし、「3日を過ぎたら治療を受けても意味がない」ということではありません。

新しい発疹が出ているか、症状の程度、年齢、持病、免疫機能の状態などによって対応は異なります。

帯状疱疹が疑われる場合は、経過した日数だけで自己判断せず医師へ相談してください。

痛みが強い場合は、我慢せず伝えましょう

帯状疱疹では、皮膚症状だけでなく強い痛みが起こることがあります。

例えば、

  • 痛くて眠れない
  • 衣服が触れるだけでもつらい
  • 痛みで仕事や家事が難しい

といった場合があります。

急性期には抗ウイルス薬による治療とともに、痛みの程度に合わせた治療を行います。

痛みが非常に強い場合などには、症状や状態によってペインクリニックで神経ブロックなどを検討することもあります。

ただし、帯状疱疹の方すべてに神経ブロックが必要になるわけではありません。

発疹が治ったあとも痛みが続くことがあります

帯状疱疹では、皮膚の発疹や水ぶくれが治ったあとにも痛みが残る場合があります。

長く続く痛みは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。

ただし、「帯状疱疹後神経痛と呼ばれるまで待たなければ治療できない」という意味ではありません。

発疹が治っても痛みが強い、眠れない、日常生活に支障がある場合は医療機関へ相談してください。

帯状疱疹後に痛みが続く理由や治療については、関連記事で詳しく解説します。

目や耳の周囲に症状がある場合は、早めに相談してください

帯状疱疹は顔にも発症することがあります。

特に、目や鼻の周囲に発疹がある、目が痛い、見えにくいといった症状がある場合には、眼の合併症に注意が必要です。

また、耳の周囲に発疹があり、顔が動かしにくい、聞こえにくい、めまいがするといった症状が現れる場合もあります。

このような症状がある場合は早めに医療機関を受診し、必要に応じて眼科や耳鼻咽喉科など専門的な診療につなげてもらいましょう。

いまがわクリニックでは帯状疱疹の痛みについても相談できます

いまがわクリニックでは、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛による痛みを診療しています。

発症からの期間や痛みの状態などを確認し、内服治療や、必要に応じて神経ブロックなどの治療を検討します。

どの治療が適しているかは、症状や身体の状態によって異なります。

まとめ

帯状疱疹では、発疹が出る前から、身体の左右どちらか一方にピリピリ、チクチクとした痛みや違和感が起こることがあります。

その後、同じ場所に赤い発疹や水ぶくれが現れた場合は、帯状疱疹の可能性があります。

帯状疱疹が疑われる場合は、できるだけ早く診断を受け、必要に応じて抗ウイルス薬による治療を始めることが大切です。

また、痛みが強い場合や発疹が治ったあとも痛みが続く場合には、痛みに対する治療についても相談してください。

痛みの治療から予防まで。

いまがわクリニック