なぜペインクリニックとリハビリテーションを併用するの?

「痛みが強くて身体を動かしにくい」「痛みが怖くて運動できない」という場合、痛みに対する治療とリハビリテーションを組み合わせることがあります。

痛みを和らげることで身体を動かしやすい状態をつくり、その状態に合わせてリハビリテーションを進めることが、併用する目的の一つです。

痛みが強いと、身体を動かしにくくなることがあります

痛みが強いと、「動かすとさらに痛くなりそう」と感じて、身体を動かすことを避けてしまうことがあります。

痛みをかばう状態が長く続くと、活動量が低下したり、関節を動かす機会や筋力が低下したりすることがあります。

そのため、痛みの程度によっては、まず痛みを和らげる治療を検討しながら、無理なく身体を動かせる状態をつくっていくことがあります。

ペインクリニックでは痛みに対する治療を行います

ペインクリニックでは、痛みの原因や症状、身体の状態などを確認したうえで、必要に応じて痛みに対する治療を行います。

治療方法の一つとして、神経の働きを一時的に調整する神経ブロックなどの注射が検討される場合もあります。

ただし、すべての痛みに注射が必要なわけではありません。症状や身体の状態に応じて、適切な治療方法を検討します。

リハビリテーションでは身体の機能や動きを確認します

リハビリテーションでは、痛みだけを見るのではなく、関節の動きや筋力、身体の使い方、日常生活で困っている動作などを確認しながら、状態に合わせて運動療法などを行います。

痛みのためにできなかった動作や運動も、痛みの程度を確認しながら、無理のない範囲で少しずつ取り組んでいくことがあります。

「痛みを和らげること」と「身体を動かすこと」を組み合わせる

ペインクリニックとリハビリテーションを併用する場合、単に「注射で痛みを取ってからリハビリをする」というだけではありません。

痛みを和らげる治療と、身体の機能を改善するためのリハビリテーションを、それぞれの状態に合わせて組み合わせることが大切です。

例えば、痛みが強く運動が難しい場合には、痛みに対する治療によって身体を動かしやすい状態をつくり、その後のリハビリテーションにつなげることがあります。

一方で、痛みの程度や身体の状態によっては、注射などを行わず、リハビリテーションを中心に進めることもあります。

すべての患者さんに併用が必要なわけではありません

ペインクリニックとリハビリテーションのどちらを行うか、また両方を組み合わせるかは、痛みの原因や程度、身体の状態、日常生活で困っていることなどによって異なります。

そのため、「痛みがあるから必ず注射とリハビリが必要」というわけではありません。

痛みが続いている、身体を動かしにくい、日常生活に支障があるといった場合には、症状に応じた治療やリハビリテーションについて医療機関に相談することを検討してください。

まとめ

ペインクリニックとリハビリテーションを併用する目的の一つは、痛みに対する治療と身体を動かすための取り組みを組み合わせることです。

痛みを和らげる治療によって身体を動かしやすくなる場合がある一方、リハビリテーションでは、筋力や関節の動き、身体の使い方などを確認しながら、身体の機能改善を目指します。

どのような治療やリハビリテーションが適しているかは、一人ひとりの症状や身体の状態によって異なります。